amakusa

数年越しの夢を叶えに﨑津集落のお寿司屋さん「海月」へ

2022.12.19

※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。

#グルメ #寿司 #河浦町 #海月 #﨑津教会

海を見ながら新鮮なお寿司が食べられる憧れのお店

数年前、タレントさんが電動バイクで全国各地を巡る番組を見ていると、鹿児島から熊本にかけての旅が流れていました。おいしそうなお店はすぐにメモする私。
その時にチェックして、ずっと行ってみたかったお店があります。

熊本県天草市の世界文化遺産、﨑津集落の中にある「海月(くらげ)」というお寿司屋さんです。

今回は海月さんにフューチャーして紹介していきます。
調べてみると、放送当時からはリニューアルして営業をしているよう。
インスタ等で一見するとお寿司屋さんというよりはカフェのような、雑貨屋さんのような外観で、海の目の前のお店とあって新鮮なお魚が食べられそう。さらに期待が高まります。

お店のキャッチコピーには『かたひじはらず・かまえず・心を込めておもてなしをする』と書いてあり、海を見ながらゆっくりとランチなんて天草をさがしても実は少なかったりします。

本当にこの先?路地を進んでいざ入店

「海月」は、天草諸島の下島を南下した﨑津集落の一角にあります。

禁教時代に潜伏キリシタンの心の拠りどころだったといわれる﨑津教会から歩いてすぐ。
集落は昭和レトロな雰囲気が残る住宅街ですが、周辺には意外にもカフェや和菓子屋さん、イタリアンのお店やアクセサリーショップなどが立ち並んでいます。

歩いてきた方向を振り返ると、﨑津教会の尖塔が青空に映えています。

 

この地域は海が近くて食べるものに困らないからなのか、猫がたくさん。
「海月」の軒先でも猫たちが気持ちよさそうに昼寝をしているそうです。

 

建物が面している羊角湾は波も穏やかで、心地よい海風が吹いてきます。
お店の横にはベンチもあって、散策してひと息つくのにもぴったりですね。

カウンターでお寿司を食べる大人な体験

引き戸式の入り口を開けると、海辺の明かりがやさしく迎えてくれます。

本格的なお寿司屋さんなのですが、小学校で使う昔懐かしい椅子があったり、ポストカードや観葉植物が飾られていたりして、親しみを感じます。
大将の人柄が出ているお店です。

 

ランチメニューは新鮮なお魚から熟成したお魚までを使ったおまかせ握り。
海の見えるカウンター席でおまかせのお寿司を握ってもらうって、ちょっと大人な気分です。

 

大将がお寿司を握って出しながら、どんな食材か、どんな味付けかを説明してくれるそうです。

このお店では、既にお寿司に味がついているので基本的にお醤油はつけずに食べます。
お醤油以外でお寿司を食べる経験が少ない方は新鮮だと思います。

お寿司の新たな魅力を発見できる数々のお寿司

ランチメニューは一貫、一貫、季節の握りだそうです。

イカ

天草はイカの宝庫で、出会えれば嬉しいネタの1つ。

イカの味付けは、目の前の羊角湾で汲んだ海水から作ったお塩とだいだいの皮を少しすりおろして合わせたもの。お塩とだいだいのさわやかさが相性ばっちりでとっても美味しい!
お塩で食べるお寿司はイカの甘さを更に引き出し、天草の海を味わってほしい大将の姿勢が伝わってくる一品だそうです。

 

また「海月」のしめ鯖も人気の一品とのこと。
千枚漬けが乗っていて、こんな組み合わせあり?というくらい弾力のある鯖とシャキシャキした大根と一緒に頂くそうです。

「海月」のお寿司はネタが新鮮なことはもちろん、お寿司に合わせてお醤油以外の調味料でも味付けが特徴です。

 

今こうやって文字にしていると口の中に入れイメージでお腹が空いてきます。

イカやしめ鯖以外にも天草は鰹が採れます。
鰹は血が多いお魚なので、ごま油と塩が合うらしく海月さんからは、こうした地場おすすめの味が出てくるそうです。

そんな調査をしていくうちに超絶に行きたくなりました。
お寿司の新たな味に出会いたくなります。

カステラというネタ

たまごやき

答えから言いますとカステラは玉子のことです。
綺麗に焼き色のついた玉子でカステラのようにふわっと柔らかく、こちらもオススメの一品だそうです。

それぞれのネタにひと手間が加えられたおまかせ握りでお腹も心も満たされます。

なんでこんなにお魚がおいしいと言われるかを考えたのですが、羊角湾自体が天草でも珍しい大きな河川が外洋に流れ込む環境です。
つまり天草の山のミネラルのお陰でプランクトンが豊富、その結果沢山の魚が集まり魚介類の味が濃厚になっているのでは、と考えます。

旅の思い出に、自分へのご褒美に、おすすめしたいお店の1つです。

名称

海月

所在地

〒863-1204
熊本県天草市河浦町崎津457

電話番号

0969-79-0051

アマカラスタッフより補足情報♡

県外からも評価の高い海月さん。私達あまから調査隊も大好きなお店です。。

さて海月や崎津教会を回ってちょっと疲れた時のおすすめスポット「旧網元宅 よらんかな」をご紹介します。

「よらんかな」は天草弁で「寄っていきませんか」という意味です。

ここは、明治25年に建築された旧漁師網元邸を復元整備し作られた場所で、中に入ってみると休憩スペースやかつての暮らしが分かる生活用具、パネルの展示等がしてあります。

また、建物の裏には海に向かって張り出すように建てられている「カケ」というテラスのようなスペースがあって船着き場として利用したり、干物を干していたり、漁師さんの作業場として使われていたりと、土地が少ない崎津集落においてとても大事な役割を果たしていたそうです。
もちろん今も利用されているお家もありますよ。

この「カケ」からは崎津教会も眺めることができ、景色と空気がなんといっても最高です!

どなたでも無料で利用できますので、ぜひ崎津集落を訪れた際は立ち寄ってみて下さいね。