天草市の美しい風景と豊かな文化遺産の中で、特に注目されるイベントがあります。
それが「鬼池ひなの会」です。
この魅力的なイベントがはじまったきっかけ、そして第12回目の開催で見どころとなるイベントと企画についてご紹介していきます!
鬼池ひなの会とは?:天草の文化を彩るイベントの紹介
「鬼池ひなの会」は、熊本県天草市五和町鬼池にて開催される、地域に根ざした文化イベントです。
このイベントは、地域のコミュニティセンターを中心に、おひな様の展示や各種文化教室、フォトコンテストなど、多岐にわたるコンテンツで構成されています。
鬼池ひなの会がはじまったきっかけとは?
鬼池ひなの会が始まったきっかけはこんな会話からでした。
「もうじき3月ばって寒かですねぇ…」
「おひな様ん時期ですねぇ。」
「引坂ん年寄りたちゃあ実物んおひな様みたことなかしいの多かとですよ」
この地区では戦時中や戦後、貧困で実物のお雛様を見たことのないお年寄りの方が多くいらっしゃたそうです。
お雛様を買うことができるようになった今は、飾っても出さなくなったお雛様をしまったままの家庭も多いはず。
だったらそれを飾って、皆でお茶でも飲むところがあればいいねとのことで鬼池ひなの会は始まったそうです!
第1回の頃は町内の方に声をかけ、借り物のお雛様でスタート。
展示数は7セットから始まったそうですが、現在では寄付も集まり、鬼池コミュニティセンター内だけで約30セットを超える展示になったそうです。
鬼池コミュニティセンターは元々小学校だった建物で、廊下や階段にもお雛様やさげもんがずらりと展示されます。
教室だった部屋を利用してお雛様の展示や、手作りの作品の販売なども行われます。
焼物で作られたお雛様や貝びなといって、貝殻にちりめん等を貼って作られたお雛様など可愛らしいお雛様がたくさん並びます。
展示されるお雛様の中には貴重な100年以上前のお雛様もあるそうです!
また、軒先びなといって民家の軒先にも小さなお雛様が飾られます。どこかに黄金のお雛様も隠れているそうなので探してみるのも楽しそうですね!
お雛様の展示や手作り品の販売は鬼池コミュニティセンターだけでなく、町のあちこちで行われています。
各会場へは鬼池ひなの会のピンクののぼりと、オリジナルキャラクターのみぞかびなちゃんの看板が案内してくれますよ!
地域の歴史と文化を次世代に伝え、観光を通じて天草市の魅力を広く紹介することにあります。
年間を通じて準備が進められ、地元住民はもちろん、遠方から訪れる多くの観光客に愛されているイベントです。
第12回鬼池ひなの会の見どころ
第12回鬼池ひなの会では、天草市の地区各所から寄せられた貴重なおひな様が、鬼池地区のコミュニティセンターを中心に展示される予定です。
また、天草の文化と歴史を体験できる各種教室やワークショップも開催され、参加者は伝統的な手工芸品作りに参加することができます。
さらに、イベント期間中には、地元アーティストによるコンサートや地域中学校の吹奏楽や天草の合唱団の演奏会も予定されており、訪れる人々を楽しませてくれます。
ひなの会を盛り上げる!見逃せないフォト講座&コンテスト
2024年初の試みとなるのが、「おにいけローカルフォト講座」です。
フォトグラファー佐藤静香さんを講師に、みんなで鬼池のまちなかを歩きつつ、地域の方とお話しながら、自分が見つけた素敵なところをカメラに収めてみんなに広めよう!といった企画です。
「ローカルフォト」開催時には、各家の軒先にかわいらしい「軒先びな」も飾っている頃ですので、そちらも見所です♪
また、ゆっくりと歩くことで、普段は通り過ぎてしまいがちな風景の良さに気づいたり、素敵な出会いがあったり・・・そういったところも「ローカルフォト」の魅力です。
あなたしか気づかない景色があるかもしれません。
ぜひ、自分の心に残った風景やお気に入りの一場面をカメラに収めて、みんなに共有しましょう!
また、開催期間中は「第12回鬼池ひなの会フォトコンテスト みぞかびなちゃん見っけ!3」も開催されます。
いい写真が撮れたらぜひコンテストにも応募してみてください!
このように、第12回鬼池ひなの会は、天草の豊かな文化と地域コミュニティの結びつきを象徴するイベントとして、多くの人々に愛され続けています。
伝統と革新が融合するこのイベントを通じて、訪れるすべての人に天草市の魅力を存分に感じてもらえるといいなあと思います。
第12回鬼池ひなの会のイベントカレンダーとプログラム紹介
第12回鬼池ひなの会では、参加者に忘れられない体験を提供するため、豊富で多彩なプログラムが用意されています。
この章では、イベントのハイライト、情報源のチェック方法、そして期間中に楽しめるイベントについてご紹介します。
イベントカレンダーとおすすめプログラム
この年に開催される鬼池ひなの会は、伝統的なおひな様の展示だけでなく、地元の文化を体験できる多様なプログラムが特徴です。
イベントカレンダーには、開催期間中に予定されている各種イベントやアクティビティが詳細にリストアップされており、参加者は事前に計画を立てやすくなっています。
参加型、手作りが好きな方には特におすすめのプログラムとして、地元の方による手工芸品の作り方をお教えする教室「陶雛作り教室」、「さげもん(桃モチーフ)づくり教室」など、子どもから大人まで楽しめる教室が開催されます。
お出かけ前にチェック!イベントの情報
◆第12回 鬼池ひなの会◆
【期間】2024年2月25日(日) 13:00 ~ 3月17日(日) ※最終日は12:00 まで
【会場】鬼池地区コミュニティセンター他・鬼池各地区(本郷・引坂)
【内容】下記参照
◆さげもん(ももモチーフ)づくり教室
期間:2月29日(木)13:30~
申込:鬼池地区コミュニティセンター
※先着10名 ※参加費:500円
◆特別展示
期間:2月27日(火)~3月5日(火)
会場:鬼池地区コミュニティセンター
内容:珍しいおひな様・古いおひな様・かわいい人形など
◆スタンプラリー
期間:3月2日(土)~3月10日(日) 景品受付・渡し:3月10日 15:00~16:00
会場:鬼池地区コミュニティセンター玄関
備考:各展示場所にある案内表示をご覧下さい。
◆五和中学校吹奏楽演奏会・天草の合唱団演奏会
期間:3月2日(土)10:00~
会場:鬼池体育館
※入場無料
◆ひなの会コンサート
期間:3月3日(日) 13:30~
会場:鬼池体育館
出演:Chika(鍵盤ハーモニカ)・三角アフリカンダンスクラブ
※入場無料
◆天草三曲会邦楽演奏会
期間:3月10日(日) 11:00~
会場:鬼池地区コミュニティセンター
※入場無料
◆おぜんざいの会
期間:3月10日(日) 10:00~12:00
会場:鬼池地区コミュニティセンター
※無料
◆鬼池ひなの会フォトコンテスト「みぞかびなちゃん見っけ 3」
詳しくは鬼池まちづくり振興会HPをご覧下さい。
◆おひな御膳
詳しくは鬼池まちづくり振興会HPをご覧下さい。
◆各種販売
鬼池コミュニティセンターほか
・布びな販売:2月25日(日)・3月3日(日) 9:00~17:00
・陶びな販売・その他 おひな様にまつわる小物販売:随時
◆子どものきもの着付け体験
期間:3月2日(土)・3月9日(土) 14:00~16:00
詳しくは鬼池まちづくり振興会HPをご覧下さい。
◆見つけてね♪
黄金のおひな様・MVP (Shohei) びなを探そう
◆オカリナの演奏
鬼池地区コミュニティセンター
◆鬼池ひなの会マルシェ
期間:3月3日(日) 10:00~15:00
会場:鬼池運動広場
◆大島地区展示
期間:2月25日(日)~3月3日(日) 9:00~16:00
会場:古里公民館・大島コミュニティセンター
名称 |
第12回 鬼池ひなの会 |
---|---|
開催期間 |
2024年2月25日(日)〜2024年3月17日(日) |
時間 |
9:00~17:00 ※最終日は12:00まで |
場所 |
鬼池地区コミュニティセンター ほか |
所在地 |
熊本県天草市五和町御領1184 |
お問い合わせ |
鬼池ひなの会実行委員会 事務局(鬼池地区コミュニティセンター内) |
電話 |
0969-32-0004 |
SNS |
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Webサイト |
鬼池ひなの会の最新情報や詳細なプログラムは、公式ウェブサイトや地元の観光案内所で確認できます。
公式サイトでは、イベントのスケジュール、開催場所、参加方法などが更新されていますので要チェックです!
鬼池ひなの会を楽しむためのポイント!
第12回鬼池ひなの会への訪問を計画している方々に向けて、アクセス方法、駐車場情報、周辺のおすすめ観光スポットなどの観光のポイントをご紹介します♪
アクセス方法と駐車場情報
鬼池ひなの会の会場までは、熊本県天草市五和町鬼池地区が主な舞台となります。
公共交通機関を利用する場合、天草市内からバスやタクシーを選択することが可能です。
最寄りのバス停からは、徒歩数分で会場に到着します。
自動車を利用する場合は、会場近くに無料で利用可能な駐車場が設けられています。
詳しくは鬼池ひなの会実行委員会にお問合せください。
観光と合わせて楽しむおすすめスポット
鬼池ひなの会を訪れた際には、天草の他の観光地も合わせて楽しむことをおすすめします。
天草四郎の歴史を学べる資料館や、美しい海岸線を望むことができる展望台、そして地元の新鮮な海の幸を味わえるレストランなど、天草には魅力的なスポットが満載です。
また、天草下島や五和町の周辺には、自然の美しさを満喫できるハイキングコースもあります。
ひなの会をもっと深く知るために!ひなまつりの豆知識をご紹介
ひなまつりの由来
ひなまつりは、毎年3月3日に女の子の健やかな成長を祝う日本の伝統的な行事です。
雛人形の飾りつけやちらし寿司やハマグリのお吸い物を食べるのが特徴です。
この祭りは、もともとは災難や厄から身を守り、良いスタートを切るための節句の一環として始まりました。
また、今ではひな祭りに欠かせないひな人形は、かつては川に流されるもので、穢れを払う目的がありましたが、時代が進むにつれて家庭内で飾る習慣に変わりました。
この変化は、中国から伝わった「上巳の節句」という五節句の一つから発し、体を撫でて穢れを移した後に川に流す「ひとがた」の風習と、流行っていた貴族の子女が楽しんだ紙の人形遊び(今でいうおままごと)の「ひいな遊び」。
この「ひとがた」の風習と「ひいな遊び」が合わさって「流し雛」へと進化したそうです。
さらに江戸時代には人形製作技術の発展により、川に流す代わりに家で飾る習慣が定着し、今日に至るひな祭りの形が確立され、今のひなまつりの由来になったそうです。
雛人形の歴史と意味は?
江戸時代になると、幕府はそれまで3月上旬の巳の日としていた上巳の節句を、3月3日に制定しました。
その際、雛人形を飾る上巳の節句を女の子のための日、鎧兜やこいのぼりを飾る端午の節句(5月5日)を男の子の日と定めました。
雛人形には厄災を人に変わって引き受ける人形(ひとがた)の役割があったため、女児の健やかな成長や幸せを願う日となったと言われています。
また、女性が旅行や嫁入りの際に、もし災いが起きたとしてもその身代わりになってもらうべく雛人形を持って道中を過ごしたそうです。
このことから、上流階級の娘の嫁入り道具として雛人形の需要は高まり、またよい夫婦となるよう、さらには天皇・皇后のような幸せな結婚になることを願って、男女対の雛人形が作られるようになったと言われています。
ちなみに、雛人形は3月3日を過ぎたら、なるべく早く片付けるのがよいとされています。
片付けるのが遅くなるとそれだけ嫁入りも遅くなるという話を、一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
ではなぜ、雛人形を遅くにしまうとお嫁にいけないと言われるのでしょうか。
それには二つの理由があると言われています。
まず一つは、片付けをしっかりできないような人は家事もきちんとできるはずがないと見なされ、ゆえに婚期が遅れるといったもの。
そしてもう一つは、雛人形には身代わりとなって厄を引き受けてもらうという意味があることから、いつまでも飾り続けているとその厄を再び拾ってしまうからという心配からだそうです。
個人的には、昨今は家事も男性・女性関係なく分担して行う時代なので、片付けが苦手な方は旦那さんになる男性と協力してやるといいのでは?と思います(笑)。
第12回鬼池ひなの会に参加して、天草の魅力を再発見しよう!
第12回鬼池ひなの会は、天草市五和町鬼池地区の豊かな文化遺産と絶景を舞台に、地域全体で創り上げるイベントです。
おひな様の展示から始まり、地元の伝統工芸の体験、美味しい地元食材を使用した料理の提供、そして地域の歴史や文化に触れることができるプログラムまで、老若男女問わず楽しめる内容が盛りだくさんです。
特に、フォトコンテストや各種教室など、参加型のイベントは訪れる人々に深い印象を残し、天草の魅力を再発見する機会を提供しています。
ぜひ、この機会に天草に遊びに来てみてはいかがでしょうか?