目に飛び込んできたエメラルドグリーンの海は、ウミガメも訪れる自然海岸
厳しい猛暑。夏といえば海。
どこか綺麗な海に行きたいと探していると、エメラルドグリーンの海の写真が目に飛び込んできました。
天草諸島の下島の先端に近い、熊本県天草市牛深町の茂串海水浴場。
九州屈指の透明度を誇る海と言われているそうです。
熊本市内から車で3時間以上かかるほどの場所だけあって、本当に自然が豊かです。
青い海に白い砂浜は、夏休みのリゾートにぴったり。
この海水浴場には、5月から6月ごろの産卵期にウミガメが姿を現すこともあるんだとか。
それもそのはず。
茂串海水浴場は、波消しブロックや埋め立てなどの整備工事が行われていない「自然海岸」。
ウミガメが大切な卵を産み落としたくなるほどの自然が残る海だなんて、これは期待できそうです。
不便さこそが自然海岸の醍醐味
遠浅で透明度の高い海と知って、まず用意したのはシュノーケリングの道具とウェアラブルカメラのGoPro。
どんな映像が撮れるのかワクワクしながら現地に向かいます。
ハイシーズンには500台が停められるという駐車場は1日500円。
海水浴場の近くにコンビニやスーパーはなく、海の家もありません。
駐車エリアの小さい建物では、浮き輪のレンタルや飲み物や軽食の販売がありました
でも、ちょっとした飲み物、食べ物やレジャーシート、簡易テントなどは用意していくのがおすすめです。
トイレもビーチエリアにはなく、駐車場のほうに戻らなくてはいけないので注意が必要です。
一見、不便なように感じますが、私はこれが自然の中で過ごす醍醐味だと感じました。
駐車場からビーチまでは、ゴツゴツとした岩場を歩きます。
滑りやすいところもあるので足元には注意。
ビーチサンダルよりはマリンシューズや、汚れてもいいスニーカーを履いていると安心です。
思わず声が上がるほど鮮やかな海はシュノーケリングにも釣りにも最適
いざ、ビーチに出ると、思わず「うわあ」と声が出てしまうほど本当に綺麗!
海中には砂地と岩場があり、水深や時間帯によってエメラルドグリーンだったり、真っ青だったりと色が変わり様々な表情が見られます。
日焼けをするカップル、岩場で生き物を観察する親子・・・。
どんな年齢層でも楽しめそう。
ただ、監視所や救護所はないので、いくら遠浅とはいえ溺れたり怪我をしたりしないよう注意が必要です。
それにしても、さすがウミガメが産卵をするほどの自然が残る場所。
シュノーケリングの装備をつけなくても、海に足を踏み入れただけで魚が確認できました。
シュノーケルとゴーグルをつけて少し潜ってみると、コバルトブルーが鮮やかなソラスズメダイや黄金色のチョウチョウウオが!
キビナゴの群れが、日光を反射してキラキラと光りながら目の前を横切っていく姿も幻想的です。
これまでのシュノーケリングでは経験したことがないほど、多くの種類の魚を見つけることができました。
この海水浴場は釣り人にも人気のスポットらしく、砂浜からカサゴやキス、ヒラメ、タコやクロダイなどが釣れるそうです。
百聞は一見に如かず。目に焼きつけたい海の色
茂串海水浴場は2003年にNHKの大河ドラマ「武蔵」のロケが行われたことでも有名で、モニュメントも建てられています。
クライマックスの巌流島の決闘のシーンが撮影されたそうで、モニュメントの上部には刀を振りかざす宮本武蔵とそれを受けようとする佐々木小次郎の像が乗っています。
これだけの自然が残る場所。
現代的な建物や電線などが映り込まず、時代劇を撮影するにもぴったりのロケ地だったんでしょうね。
休憩しては潜ってを繰り返して、数時間が経ちました。
ビーチでウトウトと昼寝をするのも気持ちいい。
テントを持ってきてよかった!
最後に1回100円のシャワーで汗と砂を流し、海水浴場を後にしました。
髪の毛はドライヤーをかけなくても、夏の風で自然に乾きます。
この辺りは街灯がなく、夜は周りが見えずに危険かもしれませんが、夕暮れ時もすごく綺麗なんだそうです。
もう少し遅くまでいればよかったかも。
帰宅してGoProの映像を見てみると、たくさんの魚、魚、魚!
ばっちり撮影ができていました。
砂地で潜ると、砂が舞い上がって目の前が濁ってしまうこともありますが、茂串海水浴場は透明度も高いので、今までで一番鮮明に魚の姿を捉えられていました。
潜っている時にはづかなかったけど、ラッパウニも映っていました。
離れて見ると鮮やかなグリーンやブルーなのに、潜るとこんなにも透明だなんて不思議だなあ。
でも、百聞は一見に如かず。
写真や映像よりも、この目で見たあの海の色が忘れられません。
また訪れたい場所がひとつ増えました。
名称 |
茂串海水浴場 |
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所在地 |
〒863-1901 |