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天草の伝統工芸にふれよう!天草陶磁器ろくろ体験を紹介

2024.04.05

※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。

#体験 #天草陶磁器

アマカラ取材班の川﨑です
今回は、熊本県天草市で行われている天草陶磁器ろくろ体験をご紹介したいと思います。

有名な天草陶磁器をあなたの元へ

初心者の方にもおすすめ!ろくろで作れるオリジナル陶磁器✨

ここで少しだけ天草の陶石・陶磁器についてご紹介!

天草の陶石は平賀源内が「天下無双の上品」と評したように、質・量ともに日本一との定評があり、焼き物の原料として約300年前から利用されています。

天草には多くの窯元があり「天草陶磁器」は国の伝統的工芸品として指定を受けている素晴らしい工芸品なんです。

今回、講師をしていただいたのは北野さんと福田さん。
北野さんは竹細工の講師もされています。

天草陶磁器ろくろ体験

講師の福田さん

STEP01:作りたい器を考えよう!

まずはどんなものを作りたいかイメージ図を描きます。
2つ作れるので、今回は2人でそれぞれ煮物茶碗とご飯茶碗、湯呑みと深めのコップにしました。

作りたいものが決まったら、エプロンをつけてサンダルに履きかえます。(こちらは貸してもらえるので準備は不要です!)

 

準備ができたら、まずは北野さんが実際にろくろを回しながら、成形までの手順を説明してくれました。

自分で作るイメージをしながらしっかりと説明を聞きます😊

成形までの手順を説明してくれる北野さん

STEP02:土を練る「菊練り」

説明を聞いたらさっそく作業開始です!
まずは土を練って、土の固さを均一にし、土中の空気を抜く作業をします。

練っていくことで菊のような形になることから、「菊練り」と呼ばれています。

菊練り

菊練り

菊練り

北野さんのお手本を見せてもらい、私も挑戦💪
土が重くて固い、きれいな形にするのが難しくてこんな形になりました😂

STEP03:電動ろくろを使って形成

菊練りができたらいよいよ、電動のろくろを使って形を作っていきます

親指2本で真ん中を押しながら深さを出していき、底を広げながら厚さが均等になるようにゆっくりなぞっていきます。
そして両手で包むように形を整えていく。

好きな形になるまでこれを繰り返します。
・・・これがとっても難しい!

電動のろくろで形を作ります

電動のろくろで形を作ります

 

他にも、深さを出すための高さ出しや、底を広げる作業に苦戦しましたが、形が上手く作れない時は北野さんが調整してくれるので、安心して作業できます😊

北野さんが調整してくれるので安心

北野さんが調整してくれるので安心

乾燥すると回りづらくなってしまうので、手が乾いたら水をつけて、また少しずつ形を整えていきます。

 

形ができたら水に浸した皮でなめして、スポンジで軽く全体の水分をとります。

スポンジで全体の水分をとります

 

竹ひもで一回半回して引きながら切ります

指で底になる部分の1センチ下をマークしたら、切り糸で一回半回して引きながら切ります

 

そして切った部分を、形が崩れないようにゆっくり外して完成!

ろくろから外して完成!

もくもく作業で時間が過ぎるのも忘れ、楽しいあっという間の2時間でした🙌

そしてここから2〜3週間かけて、乾燥(一回目)、高台(器の底・台座)削り、乾燥(二回目)、素焼き(700℃)がされます。

STEP05:絵付け

ここまで完了したら、次は絵付け作業です。
(観光などで遠方から来られる方や、都合がつかない場合は講師の方が仕上げをしてくれます)

数種類の釉薬、絵の具、クレヨンなどを使って好きな絵や色をつけていきます。

下準備として、やすりがけもしました。

下準備のやすりがけ

 

わたしたちは今回、考えてきたデザインを絵の具で描いて、透明釉をかけることにしました✨

絵を描きたいときは、事前にどんなデザインにするか考えておくと、スムーズに作業に入れるとのことです🙌

たくさんある絵の具

たくさんある絵の具の中から使いたい絵の具を選び、さっそく筆で書いていきます。

 

実際描いてみると、絵の具をどんどん吸っていくので色がのびなくて難しい!

でも色をのせすぎると、焼いた後に絵がぼやけてしまうそうなので、なるべく重ね塗りしないように慎重に描きました。

集中しながら描くこと約1時間

集中しながら描くこと約1時間

集中しながら描くこと約1時間。

 

絵が完成したら、しばらく乾かして透明釉をかけて作業終了です!

透明釉をかけて作業終了

出来上がりが楽しみ😊

STEP06:約1ヶ月後に完成!

その後、本焼き(1250℃、7〜8時間かけて焼き、3日間かけて冷やす)をして最初の作業から約1ヶ月で完成!

完成後は1〜2割小さくなります。

 

本焼きをして約1ヶ月で完成

本焼きをして約1ヶ月で完成

私たちが作った器も焼き上がりました!
とってもかわいくできました〜✌️
家で使うのが楽しみです!

 

人気の陶磁器体験コース

今回体験させていただいたろくろ体験は人気のため、予約で埋まっていることが多いとのことですが、空いていれば飛び込み可能なので、ぜひオリジナルの陶磁器を作りに来られてください!

ろくろだけでなく手びねりもできます🙆

『天草文化交流館』ってどんなところ?

天草市船之尾町にある天草文化交流館は、旧天草教育会館として昭和10年に教育研究活動や天草出身の教育者の育成を図る目的で建てられた洋風建築物です。

平成18年には、その独特な西洋風の建築が、昭和初期の高度な建築技術等を知ることができる貴重な建築物として認められ、国の登録有形文化財として登録されました。

天草市では、この建物を保存するとともに、伝統工芸・民芸の体験と技術の伝承を促進する目的で改修工事を行い「天草文化交流館」として平成20年に開館しました。

天草文化交流館

 

そんな歴史ある天草文化交流館では、伝統工芸品の展示のほか、製作体験も行われています

天草陶磁器体験の他にも、天草竹細工、南蛮手まり、天草押し絵、天草バラモン凧、天草土(どろ)人形の絵付け体験があります。

天草の伝統工芸の製作体験

 

製作体験講座ごとで、年間を通しての講座・定期的に行う講座・予約を入れるとOK!の講座があるので、観光で来られた方も参加することができるかも。

気になる講座があったら、ぜひお問い合わせをしてみてくださいね

 

天草陶磁器体験

自分だけのオリジナル陶磁器が作れる『天草陶磁器体験』、ぜひ参加されてみてください!

名称

天草文化交流館

所在地

熊本県天草市船之尾町8番25号

TEL/FAX

0969-27-5665

開館時間

午前9時〜午後5時

休館日

月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)
祝日の翌日
12月29日〜翌年1月3日

入館料

無料

公式WEBサイト

http://hp.amakusa-web.jp/a0436/MyHp/Pub/Default.aspx

交通アクセス

熊本市内からバスで140分→本渡バスセンターから車で5分
熊本市内から車で約2時間
熊本から飛行機で20分→天草空港から車で10分
福岡から飛行機で35分→天草空港から車で10分

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