こんにちは!アマカラ編集部の荒木です!
こちらでは、アマカラおすすめの商品とそのお店のこだわりや想いなど、取材してきた内容をご紹介していきます。
今回紹介するのは、鮮魚から加工品まで幅広い商品を取り揃えている「丸木水産漁業株式会社」。
お話を伺ったのは、代表取締役の丸木敏行さん。
丸木さんが養殖業を魚創りと捉える考え、こだわりの商品である「漁師の沖めし」について、いろいろなお話を伺いました。
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丸木水産の道のり
-家業を継ぐ前はどんなお仕事をされていたのですか?
家業を継いで約10年前から経営を担当しています。
その前は東京で旅行業や広告業、不動産業といろんな業種を経験しました。
今の仕事は、企画書など書類を書くことも多いので、その時の経験がいきていますね。
そういえば、不動産業で働いていた時はちょうどリーマンショックや東日本大震災があった時期で、これまでにない大変な状況を経験しました。
-いろんな経験をされて天草に戻ってこられたんですね。
丸木水産さんのこだわりなど教えていただけますか?
私たちは「天然にも負けない魚創り」をテーマに試行錯誤を繰り返しています。
養殖の餌には、モリンガ、活性炭、木酢液、漢方、ブドウ種子などの要素を組み合わせ、魚の旨みを引き出しています。
人間もそうですけど、魚にとっても食べるものは重要ですからね。
おかげさまで、現在では、地元の番組をはじめとするメディアで取り上げられることも多く、全国の方々に知っていただけるようになりました。
大手の取引先とのパートナーシップも築き、OEMやホテル食材への提供も行っています。商品のストーリー
-先程言われた「天然にも負けない魚」。
すごい取り組みですね!
養殖について、もう少し詳しく教えてください。
当社は養殖業を「魚創り」ととらえています。
先ほどの独自のブレンド餌を魚の成長に合わせて最適な栄養バランスで提供します。
出荷時にも気を使います。
出荷前には必ず餌を切ります。
餌止めといって、胃に餌が残っていると腐敗やにおいの原因になるからです。
また、鮮度を保つため、水揚げは気温の低い朝5時から行います。
こうして豊かな風味や肉質の向上を実現しました。
お客様に提供されるまでの時間を逆算したところから、最適な魚を創り、厳選し出荷や加工を行っています。
-朝5時ですか(汗)、皆さんの努力のお陰で美味しくいただけているんですね。
ありがとうございます!
人の努力もありますが、やはり、魚創りの根底には天草の清らかな海が必要不可欠です。
外洋に面した養殖場では、常に最高の海水が供給されます。
お陰で魚たちは活力に満ち、健康的な成長を遂げます。
「天然にも負けない魚創り」は、人の知恵、天草の自然が組み合わさった結果です。
私たちはこれらの要素を大切にし、お客様に安心・安全で美味しい魚をお届けすることに取り組んでいます。
-人と自然の融合ですね!
代表作である「漁師の沖めし」についてお話を聞かせてください!
「漁師の沖めし」は、昔から漁師が船の上で魚を漬け込んで楽しみながら食べていたことがきっかけで誕生しました。
最初に試作したのは鯛の沖めしでしたが、お客様からの好評を受けて、ぶりとあおりいかのバリエーションも追加しました。
「沖めし」は、鯛とぶりは同じ味付けですが、それぞれの魚が持つ個性的な風味によって、異なる味わいを楽しめるようにしています。
熱々ご飯にはもちろん、お茶漬けにしてもおいしいですよ。
先日、沖めしの鯛でパスタを作りましたが、これも簡単で美味しかったです。
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成果と展望
-いろんな食べ方が楽しめますね!
それでは、成果や今後の展望について教えていただけますか?
私たちは大手の取引先も多く、精力的に活動しています。
最近ではOEMやホテル食材への供給にも力を入れています。
ただ、今から育てる魚は出荷できるのが2年後だったりと出荷までかなりの日数を要しますので、無駄にならないよう、今はある程度の範囲を確実に回していくことを重視しています。
一つひとつの商品を大切にするために無理のない安定した取引が重要です。
また、取り扱っている魚の種類は変わっていないのですが、売り方が以前とは変わってきています。
以前は活魚のまま納品していたところも現在はカットした状態で納品したりと、需要の変化にも対応できるよう努力しています。
そしてそうすることで、取引先の幅も広がってきていますね。
私たちの漁場は、世界遺産の崎津天主堂がある美しい羊角湾に位置しています。
外洋に面し、透明度の高い海水が流れ込む場所です。
山々から流れるミネラル豊富な水も合わせて小魚の群れが泳ぐ豊かな海を作り出しています。
赤潮も少ないです。
ただ、資源は有限です。
恵まれた環境だからといって、私達人間が入りすぎると確実に先々は魚がいなくなってしまいます。
自然とも対話しながら成長していかなければなりません。
-そういえば地元の番組でも丸木水産を見たことがあります
ありがとうございます、地元の番組をはじめ、様々な番組で当社が紹介されることがあります。
それぞれの取材の度に、メディアの影響力を実感します。
例えば、関ジャニ∞の「ペコジャニ∞」に出演した際は、たくさんの注文があり、会社がフル稼働となりました。
また、フェイスブックでも熊本復興支援の取り組みが紹介されました。
地元への愛と魚への情熱、そして天草が誇る魚たちがメディアを通じて全国に伝わったのはありがたいです。
取材を終えて
東京で旅行業・広告業・不動産業を経験し、家業を継いだ丸木さんは、いろいろな経験を活かし天草の魅力を全国に伝えていました。
取材を通じて、丸木さんの人柄と魚への思いに深く触れることができました。
熱意と情熱を持ち、常にお客様に良質な魚を提供することにこだわっています。
その情熱が商品の美味しさにも反映されていて、丸木水産の魚は本当に美味しいです。
取材中には台風の苦労。
また、人手不足を補うためインドネシアの大学生をインターンで受け入れているお話も聞きました。
こうした外国の人にも一人ひとりにビジョンを共有させているからこそ、鮮度や味を保つための厳格なルールを厳守し、素晴らしい商品が生み出されているのだと感じました。
豊かな海とこだわりから生まれる美味しさ。
漁師の沖めしは、海の恵みを存分に楽しむことができる一皿です。
その豪快な風味と、海の美しさが融合した姿は、食事の時間を特別なものにしてくれます。
ぜひ、漁師の沖めしの美味しさを堪能してみてください。心と舌が大いに満足すること間違いありません。
名称 |
丸木水産漁業株式会社 |
---|---|
所在地 |
〒863-2801 |
営業時間 |
月~金 9:00~15:00 |
WEBサイト |
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