天草唯一の焼酎蔵「天草酒造」が運営する“KANPAI　AMAKUSA”は焼酎と絶景が味わえる最高の空間だった

ライターの濵﨑です。

お酒の大好きな濵﨑にとってなじみ深い焼酎「天草」を作っている、天草で唯一の焼酎蔵・天草酒造さん＆天草酒造さんが運営されている“KANPAI　AMAKUSA”にお邪魔しました。

天草で唯一の焼酎蔵「天草酒造」

天草酒造の創業は1899年。100年以上も続く老舗酒蔵さんなんです。

天草下島の入り口から少し東側に入った天草市新和町にあります。

現在の当主は4代目の平下豊さん。

米焼酎「天草」をはじめとして、芋焼酎の「池の露」・「湯島」など様々な種類の焼酎を展開されています。

もともとは芋焼酎の「池の露」を製造されていたそうですが、減圧蒸留法という手法で製造した米焼酎の「天草」の人気が出て、「池の露」は製造数が減ってしまってしまい、一時期ほとんど製造されていなかったそうです

しかし、平成18年に26年ぶりに4代目が復活!
別棟の蔵も作ったそうです。

手造り焼酎の芋焼酎の仕込みに入る8月中旬～12月はほぼつきっきりで、寝る間もほとんどないのだとか･･･。

“仕込み水の氷”でいただく焼酎はなんとも贅沢

“KANPAI　AMAKUSA”の魅力はなんといっても天草酒造の焼酎を飲めること！

今回はメニューから「3種飲みくらべ」をチョイス。
お酒大好き濵﨑にとって最高のお仕事です♡

せっかくなので、4代目に初めての方におすすめの焼酎を選んでいただきました！

右から看板焼酎である純米焼酎「天草」。こちらはすっきりとした味わい

真ん中は「池の露 湯島　the Highest Yeast」。
こちらは、熊大が酵母を開発して試験醸造し、今年2回目の販売となるそうです。 芋焼酎で度数が35度あり焼酎としてはかなり高い度数なのですが、口当たりがまろやかで芋と米を感じさせるようなフルーティな味わいが特徴。

そして、左が手造り焼酎「池の露」。
こちらも芋の香りが鼻に抜けるような味わいとなっています。

※味の感想は個人の感想です

そして、なんと、“KANPAI　AMAKUSA”で飲む焼酎の氷は「仕込み水」で作ったこだわりの氷だそうです。

酒造カフェでしか味わえない特別感！

家庭で作るときには製氷機の氷より大きめに作った氷で飲んだほうがおいしいそうですよ。

海を見ながら天草酒造の焼酎を思いっきり楽しめちゃうなんて最高の時間ですよね。

どの焼酎がいいか悩む方には今回ご紹介した「3種飲みくらべ」がおすすめ♪
ぜひお好みの焼酎を探してみてくださいね。

あと、飲みくらべとはいえ、グラスがまぁまぁ大きいのでご注意ください(^ ^)

飲まれる場合は、ハンドルキーパーと一緒にお越しになるかタクシー・代行などをご活用お願いします。

焼酎だけじゃない！天草の味が楽しめるドリンク＆スイーツ

ご安心ください。焼酎以外のカフェメニューもあります♪

天草の焙煎所「赤い月珈琲」の豆を使用したアイスコーヒーや“天草晩柑”のシロップを使ったジュースなどもありますので、お酒が飲めない方でも十分楽しめます！

写真は焼酎天草を使ったパウンドケーキ。
しっとりとしていて、ほんのり焼酎の風味が口の中に広がります。

焼酎との相性もばっちりですよ♪

天草を食べる。「おむすびらんち」は体と心に優しい味

ランチメニューは「おむすびらんち」のみ。
こういうご飯、たまに食べたくなるんですよね〜。

この日は社長のお母様（先代の奥様）自ら作っていただきました！

おむすびらんちの内容はおむすび２個＆お吸い物＆おばんざい2種類がセット。

今回は旬のタケノコを使ったおむすびとあおさの吸い物など、おばんざいも旬のものが使ってあり、と〜っても優しくておいしい！！

もちろん内容は日によって違いますが、基本的に自家栽培のお米やお野菜、天草の食材を使った内容になるそうです。

おばんざいをつまみに焼酎を飲むのも最高ですよね。おむすびは締めまでとっておきましょ。

ただ、ぼーっとしているとトンビに狙われますので、気をつけてくださいね（笑）

※おむすびらんちは平日は要予約です。仕込みやイベントのため対応できない場合もありますのでご了承ください。

天草酒造の商品が勢ぞろい。お好きな焼酎をお土産に！

“KANPAI　AMAKUSA”では、カフェだけでなく、天草酒造さんの商品を購入することもできます。

直売所なので、もちろんフルラインナップです。

先ほどご紹介した社長おすすめの焼酎もこちらで購入することができます。
どれがいいのかわからない時はスタッフの方に聞くと、丁寧に説明してくれますよ！

たまに社長もいるので社長から話が聞けたらラッキーですね♪

2年連続受賞 純米焼酎「天草」

先ほどご紹介した純米焼酎天草は令和５年酒類鑑評会において、「優等賞」を受賞しています。

令和3年と令和4年にはなんと2年連続の製造場代表受賞されています。 連続受賞は珍しいことだそうですよ！！

そんな純米焼酎「天草」。

天草土産にはもちろん、製造元で楽しむのはいかがですか？

KANPAI　AMAKUSAは4代目の思いの詰まった場所だった

大学卒業後稼業を継がれた4代目、焼酎造りに没頭されていましたが、ある時お子さんのバス通学仲間が自分のお子さんしかいなかったことで天草の過疎化をひしひしと感じられたそうです。

その時から焼酎の販売だけではなく天草の良さを伝えられるような場所を作りたい！地域を盛り上げたいという気持ちにマインドチェンジしていったそうです。

そこでできたのがこちらのKANPAI　AMAKUSA。

天草酒造のファンの方をはじめ、観光客の方や取引先の方もこちらでゆっくりしていかれるのだとか･･･。
こんな場所で楽しめたらファンになっちゃいますよね。

4月には新和de KANPAIという新酒お披露目に合わせて地域の食材や体験を集めたイベントや、芋や米の収穫に合わせて収穫祭を開催されています

不定期でイベントを開催されるので、ぜひ Instagram(＠ikenotsuyu_amakusa_distillery) をチェックしてくださいね。

また、今後ネット環境が整えば天草に興味をもっている若者の基点としての場所としても使ってほしいし、いろんな人が出会える場所としてカフェを活用していきたいという熱い思いをお伺いしました。

焼酎と絶景を楽しめる場所“KANPAI AMAKUSA”
ぜひ、ゆっくりと天草を楽しみたい方は旅のコースに加えてみてください。