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歴史も自然もリゾートも。天草五橋を巡る旅

2023.08.26

※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。

#カフェカーニャ #リゾラテラス #上天草 #天草五橋 #日本夕陽百選 #観光スポット

天草のおすすめドライブスポット「天草五橋」

私の趣味はドライブ。
季節や景色に合う音楽をかけながら、運転をするのが大好きです。

「次の休みは久しぶりにドライブに行きたいなあ・・・」と、観光スポットを調べていると、1枚の写真が目に飛び込んできました。

なんて綺麗な夕焼け・・・!

それは、九州本土と天草諸島を結ぶ天草五橋を写したものでした。

1966年9月に開通した1号橋から5号橋までの5つの橋は、真珠の養殖が盛んな地域であることから「天草パールライン」の愛称で親しまれる人気のドライブルートだそう。
パールラインという名前もかわいい。

しかも、ここから眺める夕日は「日本の夕陽百選」にも認定されていると知って納得です。

ぜひ、その夕日をこの目で見てみたい。
次の休みは、天草五橋を中心にドライブをすることに決めました。

夕日のほかにはどんな景色が見られるのか、さらに調べてみると、リアス式海岸や点在する小島を眺めることができるそうで、天草地域には大小合わせて120もの島があるんだとか。
特に天草松島は絶景で、宮城県の陸奥の松島、長崎県の九十九島と並び、日本三大松島のひとつとされているそう。

数々の絶景の写真を見ながら、晴れていたら風を切って走る爽快なロックかな、夕日には少し大人っぽいセンチメンタルな曲がいいかも、なんて妄想がふくらみます。
「劇場版弱虫べダル」でレースの舞台になったことでも有名で、聖地巡礼で訪れる人も多いのかも。

 

いざ、ドライブへ

三角駅

当日の天気は晴れ。絶好のドライブ日和です。

まずはJRあまくさみすみ線の終着駅、三角駅に寄ってみました。
この地名は「さんかく」ではなく、「みすみ」と読むと、初めて知りました。

十字架がかわいらしい駅舎は、なんと1903年に建てられたものだそう。
1985年ごろまでは新婚旅行先としても賑わっていたというロマンティックなエピソードもあって、確かにドライブデートにも良さそうです。

天草五橋の旅がスタート!

天門橋

三角駅を後にし、いざ出発!
まずは、宇土半島と大矢野島を結ぶ1号橋に向かいます。

橋にはそれぞれ名前がつけられていて1号橋は「天門橋」。天国のような絶景への入り口といった感じがして、期待が高まります。
並行するようにもう1本、橋が架かっていますがこちらは天城橋といい、天門橋が誕生したおよそ50年後の2018年に生まれたものだそう。部材を三角に組み合わせたトラス構造の天門橋と、弧を描くソリッドリブアーチの天城橋。
どちらも違った表情があって、魅力的です。

天門橋の全長は502メートルと車で渡るとあっという間ですが、橋を渡ってすぐのところに天門橋展望所があり、今渡ってきた橋と並行に架かる天城橋を眺めることができました。
2つの橋が並ぶ姿はやっぱり素敵。

いったん車を置いて、歩いて天門橋へ。
海面からの距離が一番遠いらしく、高さがあってちょっとドキドキ。
でも、覗き込んだ海は穏やかで、漁船が行きかう姿も見られなんともいい休日です。
車に乗り込み、2号橋を目指します。

 

アーチ型がかわいらしい2号橋

大矢野橋

2号橋は大矢野島と永浦島を結ぶ橋で、大矢野橋と名づけられています。

2号橋を渡る前に、二号橋公園に寄り道。
この公園に建つ銅像は、元・熊本県議会議員で元・大矢野町長の森慈秀さん。
「夢の懸け橋」だと揶揄され、実現不可能だとされていた天草五橋の実現に尽力した方です。
確かに、今でこそ当たり前になっていますが、島同士を結ぶって簡単なことではないですもんね。
足元には1号橋から5号橋の模型があります。それぞれの特徴を表していてかわいい。

公園を後に、大矢野橋を渡ります。
大矢野橋は、かまぼこのようなアーチ型。ランガートラス形式という構造だそうです。
色はベージュで丸みを帯びた形。

この橋が一番好きかも。

橋の全長は250メートルほどなので、こちらも車で渡るとあっという間です。

歴史に触れながらフォトジェニックなカフェでひとやすみ

大矢野橋を渡った先の永浦島には、天草の歴史に触れることができる天草ビジターセンターがあります。
振り返ると大矢野橋の全景が見え、先には3号橋である中の橋が。

5つの島を結ぶちょうど中間だから、中の橋なのかな。

ビジターセンターにある森国久さんという方の銅像は、2021年10月に建てられた新しいもの。
天草郡(当時)の出身の政治家で、天草五橋の実現にも大きく貢献した方だそう。

ビジターセンターでは、天草の自然や歴史に触れることができますが、ガラス張りの建物は堅苦しいイメージはなく、休憩所も無料で気軽に立ち寄ることができます。

カフェカーニャ

そして、隣接するカフェ珈琲とピザの店 Cafe kahnyaもとってもおすすめ!

メニューは定番のマルゲリータや天草の食材を使ったピザが数種類。
どれもおいしそうで選べない!

悩んでいるとスタッフの方が「おすすめは天草の魚介を使ったペスカトーレですね。タコは私の両親が獲ったタコなんですよ!」と笑顔で説明してくれました。

カフェカーニャのペスカトーレピザ

それはぜひ食べねば、と、ピザはペスカトーレに決定。
地タコやえび、いかなどシーフードがごろごろ入ったピザは食べ応えもありかなり満足です。

お腹いっぱいだけど、デザートは別腹。

気になるメニューを見つけました。
夏限定の「島氷」です!
他にもこだわりの美味しそうなデザートがあったのですが、今しか食べられない限定に惹かれます。

期によって少しずつ変わるそうですが、今回は「アールグレイ」を食べてみることに。
注文しにいくと、また別のスタッフの方が、「アールグレイは私の一押しです!」と笑顔で話しかけてくれました。

アールグレイ味の島氷

きました!島氷!

ふわっふわのアールグレイ味のかき氷の上にはミルクエスプーマなるシュワシュワの炭酸クリームが。
今まで食べたことのない食感に感動です。

どの席からも天草松島の海が臨める絶景の中で食べるカフェカーニャのランチはもちろん最高でしたが、スタッフ皆さんのとってもフレンドリーな接客の心地の良さで幸せな時間を過ごすことができました。

 

中の橋

ビジターセンターを後に、中の橋を渡ります。
中の橋はPCラーメン形式という構造ですが「ラーメン」はドイツ語の骨組みという言葉が由来しているそう。

 

リゾート感も夕日も堪能

中の橋

中の橋を渡った先の大池島の地図には「夕日が美しい東屋」の文字。
これは期待大です。
後で戻ってくることを考え、まずは車を走らせ前島橋へ。五橋の中で一番長い、510メートルの橋を渡って前島に入ります。

前島にも魅力的な観光スポットがたくさん!

南国リゾートの雰囲気あふれるリゾラテラスや、西日本で唯一の海中水族館のシードーナツがあり、パールラインを遊覧船で巡ることもできるそう。
風を感じながら運転するのもいいけど、橋を眺めながら遊覧するのも気持ちよさそう。

リゾラテラス

リゾラテラスでは、黒糖やマンゴーを使ったスイーツやドリンクが楽しめます。
また、店内で販売されている天草の塩を使い無添加で作られた塩パンは焼きあがる時間には行列ができる程大人気!
プレーンの他にもショコラやキャラメルなどいろいろな味が楽しめます。

隣接するミオ・カミーノ天草には、バーベキュー場やボルダリング施設も!家
族でも友達同士でも、楽しめそうなところがたくさんあります。
レンタサイクルもあるので、自転車で風を感じながらまた違った角度から景色を見るのもいいですね。

 

松島橋

そしていよいよ五号橋最後の橋、松島橋を渡ります。

赤いアーチ型の橋は、海と空の青に映えて趣たっぷり。
これで5つの橋をすべて渡り切りました。
このあとは、最大の目的である夕日を目指します。

もう一度松島橋、前島橋を渡り、大池島へ。

夕陽百選

車を停めて少し待つと、日が暮れてきました。
さっきまで澄んだ青だった空と海が赤く染まり、島影とのコントラストは絶景の一言。

改めて「日本の夕陽百選」に選ばれるのも納得です。

無理な計画だと言われながらも熱意を込めて実現した天草五橋を訪れ、私も明日からまたがんばれそうな気持ちが沸いてきました。